エンディングノート(終活ノート)の内容について
ご自身の思いを形にする…それがエンディングノート(終活ノート)の役割です。
思いは言葉にしなければ伝わりませんが、その言葉を文字にすることで永遠に残るメッセージになるのです。
ここでは、エンディングノートに残しておきたい内容をみていきましょう。
■エンディングノート(終活ノート)の項目
エンディングノートの項目は多岐にわたりますが、ここでは7つの項目を挙げます。
順番にこだわらず、書けるところから少しずつ進めていきましょう。
- ご自身のこと
- 資産について
- 保険,年金関連
- 病院や服用薬
- 延命治療や告知の希望
- エンディングセレモニー(葬儀)やお墓について
- 大切な人へのメッセージ
必要に応じて、コピー用紙や写真を貼るのも良いでしょう。
特に大切なご家族やご友人へのメッセージは、その方の写真を貼り、思いを綴っていくことで、エンディングノートの内容をより濃厚で価値あるものにします。
■エンディングノートの7つの項目内容
それでは、先述したエンディングノートの各項目の内容をご紹介していきます。
ご自身のこと
健康保険証やパスポートの保管場所、住民票コードやマイナンバーについても記しておきます。
携帯電話やパソコンを使用している場合、ロック解除パスワードも記入しましょう。
契約に関する情報も書いておけば、どなたでも解約がスムーズに行えます。
また、友人や知人、仕事関係者のリストを作り、エンディングセレモニーである葬儀への参列希望の有無も書いておきましょう。
資産について
銀行名や口座番号、ネットバンキング用のIDなども必要になりますので、保管に注意しながら記しておきます。
公共料金やクレジットカードなどの自動引き落としの情報も残しておけば安心です。
また、有価証券やその他の金融資産、不動産などに纏わることもエンディングノートに記載します。
資産については専門の知識も必要になるので、まずは専門家に相談するのも良いでしょう。
保険,年金関連
加入している保険会社名と種類、商品名も記載しておきます。
基礎年金番号や加入した年金の種類などの公的年金に関することも忘れずに書いておきましょう。
病院や服用薬
かかりつけの病院名や担当医師、常用している薬、持病やアレルギーの有無も必ず記します。
延命治療や告知の希望
重病を患った際の治療方針の希望や病名の告知について、ご自身で決めておくのも良いでしょう。
迷ったり不安になった際は、ひとりで抱え込まず、ご家族や終活の専門家に相談したうえで記入していきます。
エンディングセレモニー(葬儀)やお墓について
希望する葬儀内容を事前に決めておくことをおすすめします。
現在では葬儀のプランも様々な種類があり、より葬儀の内容を選べるようになっています。
まずは、葬儀の専門家にご自身の意思を話してみましょう。
親身になって具体的なアドバイスや提案をしてくれる専門家を頼りに、納得のいくプランを立てていくことが、ハッピーエンディングの実現化に繋がります。
お墓についても、ご家族をはじめ専門家に相談しながら決めていきましょう。
大切な人へのメッセージ
エンディングノートの項目の中でも、ご家族や大切なご友人へメッセージを残しておくか否かで、そのノートの価値が変わってきます。
心の中の思いを余すことなく残す手段として、ぜひエンディングノートを利用しましょう。
それを読んだご家族やご友人にも、温かな思いが届くはずです。
各項目や内容は、日々の生活の中で少しずつ増えていくものです。
徐々に、ご自身のライフスタイルに合った内容で、ノートが埋まっていくことでしょう。
■エンディングノート(終活ノート)の注意点
エンディングノートは遺言書と大きく異なります。
この点に注意する必要があります。
遺言書のように法的効力はありませんので、相続などについては弁護士などの専門家に相談し、エンディングノートとは別に遺言書を作成することをおすすめします。
エンディングノート(終活ノート)にルールはないので、内容も自由にアレンジしながらご自身のスタイルで書き進めていくと良いでしょう。
項目もベーシックにこだわらず、オリジナル項目を増やし、日記のような感覚で楽しく書き込めるエンディングノートにしていきましょう。